ヘッダをスキップし、メニューへ

印刷用

トップ > アズワークワールド > 名物社員登場 > その5(平山勝浩)

名物社員登場

平山 勝浩

その5 モンシロチョウの楽園で暮らす。

平山勝浩

 CADで図面を引いたり、生産計画を立てたり、現場のレイアウトを考えるなどの仕事を担当しているのが、平山だ。神戸電子専門学校を卒業しているのだから、当たり前かもしれない。が、その前は兵庫県立農業高校の出身だ。ちょっと畑違いではないか、と思うのだが、農業高校で身につけたことは、いまの仕事に立派に役立っている。

 「とにかく現場の作業は忍耐力が必要です。何度も図面を引きなおしたり、計画を立て直したり。この仕事は忍耐力が大切ですから」

 その忍耐力を、農業高校で学んだという。例えば、作物が育つまでの時間、目を配りこまめに世話をしなければならない。ハウスのなかに入れば、 40℃を超す暑さのなかで、根気よく作業をしなければならない。そうして、手塩にかけて育てた作物の成長は、やはりうれしいものだという。そのプロセスが、彼に忍耐力と「ものをつくる楽しさ」を教えてくれた。

 将来はアズワーク製作所で何でもできるようになりたい。設計や機械の操作だけでなく、熔接や治具をつくることなども。ひとりではなく、みんなと協力して作業することが面白いのだという。

 プライベートでは、ベランダで家庭菜園を楽しんでいる。そこはやはり農業高校出身だからお手のものだ。ネギ、シソなどの葉物からキャベツ、ブロッコリーなどもつくる。つくったものは自分で食べたり、彼女が料理してくれたりするというから、確かにつくりがいもあるというものだ。

 ただ、仕事が忙しくなるときちんと世話ができないこともある。いつだったか、忙しさにかまけてキャベツをほったらかしにしておいたことがあった。ある日、ふとベランダを見るとたくさんのモンシロチョウが乱れ飛んでいるではないか。青虫がついているのは知っていたのだがそれが羽化してしまい、ベランダが蝶の楽園になってしまったのである。もちろん、キャベツは芯だけとなっていた。