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トップ > アズワークワールド > こんなもんつくったでえ > 1st その17
タインバケット? どういう意味か調べてみると、「taint」という英語で「汚す」「腐らせる」という意味がある。そのバケット、つまり「ゴミ箱」という意味になるのだろうか。
このフォークリフトに「タインバケット」という名前がつけられたのは、つまり、ゴミ処理を目的としたものだったからだろう。これも1964年に製作したもので納入先は大阪市。つまり、大阪市がゴミを処理する目的でこのフォークリフトを使っていたと思われる。要するに、ゴミを処理する、ミニブルドーザーのようなものだろう。
鋭く尖った刃先の加工はお手の物だが、ゆるやかなRを持たせて並べたところがミソである。加工としてはそんなにむずかしくはないが、これによって生ゴミなどを一気に掻き掬うことができる。集めたゴミがよそに飛び散ったり、周辺からこぼれ出ないように押さえの天カバーをつけてある。この当時から、大阪市はゴミ処理にさまざまな知恵を絞っていたようだ。アズワークとしても、昔からエコ活動にひと役買っていたちいうことになる。
持ち上げて移動させるのは、ヒンジドフォークの原理の応用である。この頃は、ヒンジドフォークがひとつの流行であった。いまでも活躍しているのかどうかは知らないが、アタッチメントを工夫すれば、フォークリフトはいろいろな場面でさまざまな活用ができるという実証である。
最近、アズワークでは大型フォークリフトのアタッチメントを手がけているため、ミニブルドーザーといわず、ブルドーザーより強力で、ゴミ収集にマッチした大型本格的タインバケットだって製作可能である。
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