西暦20XX年、アズワーク製作所会長兼物理学者である吉田隆三は、予てより構想中のタイムマシンの設計図を完成させていたが、倫理上の問題が残るとして製造を控えていた。過去を知らなければ会社に未来はないと考えた社長・吉田昌弘は、タイムマシンの平和利用は社員の、いや人類の幸福に役立つと信じ、会社の歴史を知るウォーム研磨機を改造してこれを完成させる。
しかしこのタイムマシンを操って時間旅行をするには、生身の人間の体では耐えられないことが判明。過酷な環境にも耐える人口知能を持ったロボットが必要であることがわかった。
その頃専務取締役の大江は、田中と共同で溶接ロボットを利用して自立歩行するアンドロイドを製造。技術担当取締役の松井は、これに人間の行動心理パターンマニュアルを徹夜で読ませて人口知能を持たせることに成功したのだった。
これを知った吉田社長は、溶接ロボット型AIアンドロイド「アズワークン1号」を使って、タイムマシンでアズワーク製作所の過去を調査するように命じた。時間旅行中に出題されるメタルワーキング・クイズに正解してazポイントをゲットしないと、工場のリアアクスルを完成させることができない。
リアクスルを納品して会社に明るい未来をもたらすことができるかどうかは、アズワークン1号の活躍にかかっているのだ。
西暦20YY年、アズワークン1号の活躍で過去を解明しリアアクスルを完納して会社は明るい未来を得たのだったが、また新たな課題がもたらされた。地球温暖化による異常気象は海面を上昇させ、日本列島においても低地は水没してしまっていた。
このままでは国土がなくなると考えたアズワーク製作所会長兼物理学者の吉田隆三は、宇宙空間に太陽光をさえぎる巨大な透過幕を建設し、日照時間を調整することにより地球の温度を調節しようと試みた。
しかしその実現のためには宇宙空間で精密な金属加工をする必要があった。宇宙線にさらされるため、生身の宇宙飛行士は船外活動できる時間が限られている。溶接作業は溶接ロボット型アンドロイド・アズワークン1号が引き受けるが、精密な機械加工ができる人口知能を持つマシニングセンタが必要だった。
その頃、社長・吉田昌弘はこのための新型ロボットを作ることが会社の使命であると考え、原田に開発を命じたが、原田は開発費を競馬につぎ込んでしまった。まったく当たらなかったが、ムキになって三千円以上はつぎ込まなかったので、開発費はほとんど残っていた。そこで原田は心を入れ替え、ヘッド自体が人口知能を持って回転するマシニングセンタ型ロボット、アズワー子を作ったのだった。
アズワー子は、それまで1台で船外作業をしていたアズワークンが孤独だったので、妹という位置付けで女の子の形となった。アズワークンとアズワー子は、宇宙空間での任務を果たし、地球を救うことができるだろうか。